はじめに
パン作りの本やレシピに出てくる
「こね上げ温度」
はじめて聞いた時、私は何を言っているのか全く分かりませんでした。
しかし、この「こね上げ温度」パン作りにおいては
とても重要!
1℃違うだけで、仕上がりが違ってきたりします。
今回はこの「こね上げ温度」について
解説していこうと思います。
「こね上げ温度」とは
パン作りでの「こね上げ温度」とは、
字の通り、パンをこね上げた後の温度(1次発酵前)となります。
こね上げ温度を目標温度にするためには、
自分の中でのデータ集め が必要です。
計算式などを紹介してあげたいのですが、
住んでいる地域や季節、手でこねるか、ミキサーを使うかなどで、
こね上げの温度は変わってきてしまいます。
なるべく目標温度にこね上げることの出来るよう、
今回はポイントを紹介します。
事前に水の温度をチェックする
小麦と水を混ぜ合わせる前に、
使用する水(水道水やペットボトルの水)の温度を測ってみましょう。
当たり前ですが、冬は冷たく、夏はやや暖かいはずです。
冬に冷たい水のままミキシングしてしまうと、一向に温度が上がりません。
夏は逆で、温度が高すぎて発酵が行き過ぎてしまいます。
そのため気温を見極めて、お湯を足したり、冷水を足したりして
使用する水の温度を調整していきます。
私のオススメとしては
(クロワッサンやブリオッシュなどを除く一般的なパン)
冬は 28-29℃
夏は 23-24℃
上記の水の温度で一度ミキシングして
こね上げ温度を見てみるといいと思います。
そこから、
「次回はもっと暖かくしてみよう」
「もう少し冷たくしてみよう」
など、自身のデータを集めるといいでしょう。
こね上げ温度は次の工程である
「1次発酵」に影響します。
パンにしっかり発酵してもらえるよう、温度チェックをしましょう。
気を付けるポイントをまとめてみた
・ミキサーを使う場合は、ミキシングボウルが冷えている場合があります。
ミキシングする前に確認しておきましょう。
・小麦粉の温度は保管されている場所と同じ温度です。
室温で保管されていたら室温と同じですし、冷蔵庫でしたら冷たいので、
考慮した上で水の温度を決めましょう。
・5℃や40℃といった極端に冷たい、熱い水は、
酵母やイーストの発酵に悪影響です。
・ミキサーを使用する場合は、ミキシングのスピードが速いと、
思った以上に生地の温度が上がっていきます。温度には気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。少しでもパン作りのヒントになれば幸いです。
「こね上げ温度」を調整できるようになると、
酵母やイーストの最大の発酵力を引き出せる他、いろいろなメリットがあります。
お家でおいしいパンを焼けるよう、自分だけのデータを集めてみてください。
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